転移性脳腫瘍の新たな標準治療として「腫瘍摘出術後のサルベージ(救援)定位放射線照射療法」の有効性を確認【国立がん研究センター】

 日本臨床腫瘍研究グループ(JCOG)の脳腫瘍グループでは、他臓器から脳に転移した腫瘍を摘出した術後にこれまで標準治療とされていた全脳照射療法に代わり、定位放射線照射療法の効果と安全性を評価するJCOG0504試験(研究代表者:山形大学先進医学講座特任教授の嘉山孝正氏)を実施。その結果から、定位放射線照射療法群は全脳照射療法群と同等の生存期間を保ちながら、治療開始後91日以降の遅発性の認知機能の発生割合が16.4%から7.7%に低下するなど、全脳照射による有害事象が低減することが確認された。
 これにより、転移性脳腫瘍の個数が1から4個で手術が必要な場合には、腫瘍摘出術後のサルベージ(救援)定位放射線照射療法が、放射線照射による副作用を低減できる、新たな標準治療となり得ることを確認できたという。

 国立研究開発法人国立がん研究センター(理事長:中釜斉)中央病院(病院長:西田俊朗、所在地:東京都中央区)が中央支援機構(データセンター/運営事務局)を担い支援する日本臨床腫瘍研究グループ(JCOG)では、有効性の高い標準治療(最も効果的な治療)を確立するため、専門別研究グループで多施設共同臨床試験を実施しています。

 

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