前立腺がん

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論文紹介

新規に診断された転移性前立腺がんに対するアンドロゲン除去療法に対する放射線療法の併用、OSの改善示されず:第Ⅲ相ランダム化比較試験STAMPEDE

2018-11-01
Lancet

Radiotherapy to the primary tumour for newly diagnosed, metastatic prostate cancer (STAMPEDE): a randomised controlled phase 3 trial

 新規に診断された転移性の前立腺がんを対象に、標準治療である抗アンドロゲン療法に放射線療法の併用の有無により効果を比較検証した第Ⅲ相ランダム化比較試験STAMPEDEの結果が、欧州臨床腫瘍学会(ESMO 2018、10月19~23日、ミュンヘン)で発表。Lancet(2018年10月21日オンライン版)に同時掲載された。
 同試験では、スイスおよび英国における117施設で登録された転移性前立腺がんの新規診断患者2,061例がアンドロゲン除去療法を行う群(プラセボ群)とアンドロゲン除去療法+放射線療法群(放射線療法群)に1:1にランダムに割り付けられて比較検証された。アンドロゲン除去療法については、ゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)アゴニスト療法、またはGnRHアンタゴニスト療法、精巣摘出術が行われ、2015年にドセタキセルが承認された以後は、担当医の裁量によりドセタキセルが併用投与された。
 試験の結果、主要評価項目である全生存期間(OS)において、放射線療法群のプラセボ群に対する有意な延長は認められなかった(ハザード比0.92、95%CI 0.80~1.06、P=0.266)。3年生存率は放射線療法群で65%、プラセボ群で62%だった。