論文紹介

進行非小細胞肺がんに対する抗PD-1/-L1抗体による急速な腫瘍増大(Hyperprogressive Disease)

2018-11-15
JAMA Oncology

 最近、抗PD-1抗体または抗PD-L1抗体が投与されたがん患者において、急速な腫瘍増大(Hyperprogressive disease ;HPD) が散見され、新しい増悪パターンとして注目されている。
 今回の報告は、フランスで行われた多施設後ろ向き研究で、対象は進行非小細胞肺がん(NSCLC)患者で抗PD-1抗体または抗PD-L1抗体による治療が行われた406例。追跡期間中央値は12.1カ月で、全生存期間中央値は13.4カ月だった。HPDの定義は、総腫瘍径がベースライン時と比較して初回評価時に1.5倍以上になっていることとされた。
 検討の結果、対象患者の13.8%(56例)でHPDが認められ、うち4.7%(19例)は偽増悪(Pseudoprogression)と考えられた。また、「治療前に転移巣が2つ以上ある」ことがHPDと有意に関連していた。

Hyperprogressive Disease in Patients With Advanced Non-Small Cell Lung Cancer Treated With PD-1/PD-L1 Inhibitors or With Single-Agent Chemotherapy.