咽頭がん

論文紹介

低リスクHPV陽性中咽頭がんの化学放射線療法において2年全生存率はシスプラチンがセツキシマブを上回る:オープンラベルランダム化第Ⅲ相比較試験De-ESCALaTE HPV

2019-02-28
Lancet
推薦記事 伊丹 純 氏 国立がん研究センター中央病院 放射線治療科長

Radiotherapy plus cisplatin or cetuximab in low-risk human papillomavirus-positive oropharyngeal cancer (De-ESCALaTE HPV): an open-label randomised controlled phase 3 trial

Lancet 2019; 393: 51-60

 低リスクHPV陽性中咽頭がん患者を放射線+シスプラチン群166例と放射線+セツキシマブ群168例にランダムに割り付けて検討。毒性は同等だったが、2年全生存率はシスプラチン群の97.5%に対してセツキシマブ群では89.4%と有意に低く〔HR 5.0(95%CI 1.7~14.7)、P=0.001〕、2年再発率はそれぞれ6.0%、16.1%とセツキシマブ群で有意に高かった〔HR 3.4(同1.6〜7.2)、P=0.0007〕。


■関連記事:HPV陽性中咽頭がんの化学放射線療法においてセツキシマブはシスプラチンに対する非劣性を示せず:多施設共同ランダム化比較試験NRG Oncology RTOG 1016


■推薦コメント
同じ結果の論文2本。少なくともHPV陽性の中咽頭がんに関しては、シスプラチン併用の方がセツキシマブより良いという報告。RTOGからも英国からも同様な報告。HPV陰性の普通の頭頚部扁平上皮がんに対してどうなのかはまだ分からない。

(伊丹 純 氏)


追加履歴(2019年2月28日):伊丹純先生のご推奨コメントを追加掲載いたしました