前立腺がん

放射線治療を受けた局所進行性前立腺がん患者への抗アンドロゲン療法は短期よりも中期で予後良好:ランダム化第Ⅲ相試験TROG 03.04 RADARの10年追跡結果

2019-02-28
Lancet Oncology
推薦記事 伊丹 純 氏 国立がん研究センター中央病院 放射線治療科長

Short-term androgen suppression and radiotherapy versus intermediate-term androgen suppression and radiotherapy, with or without zoledronic acid, in men with locally advanced prostate cancer (TROG 03.04 RADAR): 10-year results from a randomised, phase 3, factorial trial

 局所進行性前立腺がん患者1,071例を放射線療法(RT)+リュープロレリン6カ月投与(短期投与群)268例、RT+リュープロレリン18カ月投与(中期投与群)268例、それぞれにゾレドロン酸を追加投与した群(各268例、267例)の4群に分けて前立腺がんの特異的死亡率を検討。追跡期間中央値10.4年(IQR 7.9〜11.7)の時点でリュープロレリンとゾレドロン酸投与の間に有意な関連性はなく、 アンドロゲン抑制期間に応じて死亡率を比較した。
 総死亡者数は375例(短期投与群200例、中期投与群175例)で、143例(38%)が前立腺癌に起因していた(短期投与群81例、長期投与群62例)。前立腺がん特異的死亡率の調整後累積発生率は、短期群13.3%(95%CI 10.3〜16.0)、中期群9.7% (7.3〜12.0)であった。過去の報告以降に新たな重篤な有害事象(顎骨壊死)が1件発生した(リュープロレリン中期投与+ゾレドロン酸投与群)。試験期間中の治療関連死は認められなかった。

Lancet Oncology 2019; 20: 267-281


■推奨コメント
HDR組織内照射という強力な放射線治療を施行してもADTが長いほうが予後が良くなるのだなと、改めてADTの強力なことを認識。

(伊丹 純 氏)



追加履歴(2019年2月28日):伊丹純先生のご推奨コメントを追加掲載いたしました