前立腺がん

プレスリリース

前立腺がん診断が飛躍的に向上か:血液検査バイオマーカー「PSA G-Index」を開発

2019-01-23
がん研究会

【ポイント】
・血清中の前立腺特異抗原(PSA)に付加されている糖鎖を独自に開発した質量分析技術を用いて詳細に解析した結果、前立腺肥大症などがんではない患者さんの血液中PSA上ではほとんど検出されず、前立腺がん患者さん由来PSAにおいて特異的に付加頻度が増加する糖鎖構造群を発見しました(マルチシアリルLacdiNAc構造)。
・この前立腺がん特異的糖鎖構造の存在量から新しい診断アルゴリズム「PSA Glycosylation Index (以下PSA G-Index)」を作製し、PSA検査で陽性(4 ng/ml以上)となっても実際は前立腺がんではない方(偽陽性)と真に前立腺がんである患者さんを極めて正確に識別することが可能となりました。
・また、前立腺がんの病理学的悪性度と特定のPSA上糖鎖の存在量が相関することから、血液検査によって前立腺がん悪性度の推定を行える可能性があることも分かりました。
・PSA低値陽性群(4~10ng/ml)で偽陽性が高く世界的な社会問題となっているPSA検査に対して、「PSA G-Index」診断を二次血液検査として実施すればがんではない人が不要な針生検など侵襲性の高い精密検査を受ける不利益を回避できると期待されます。