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寒風に負けじ、がんに立ち向かう決意を発信

2019-02-05
Oncology Tribune

世界対がんデー、ライトアップイベント開催

 昨日(2月4日)は国際対がん連合(UICC)が制定したWorld Cancer Day(世界対がんデー:関連記事「2月4日は世界がんデー」)。世界が一体となって、がんに対する意識を高め行動を起こすことを目的に、世界各地でさまざまな取り組みが行われる。東京都港区のカレッタ汐留では、UICCイメージカラーのブルーとオレンジにライトアップされるなか、吹き抜ける寒風にも負けじと、がん関係者ががんに立ち向かう決意を発信した。



それぞれの「I AM AND I WILL」を語る


 UICCは今年(2019年)から3年間のキャンペーンとして、「I AM AND I WILL―私は今、そしてこれから私は」をテーマにがんに立ち向かう取り組みを行う。昨日はその一環として、ライトアップイベントをカレッタ汐留で行った。


 この日の都心は、最高気温が20℃に迫る春の陽気から夕方には気温が急降下(最低気温8℃)。イベント開始の18時ごろは、ビル街を吹き抜ける北風にコートの襟を立てるビジネスマンの姿が目立った。


 18時すぎ、イベント会場がブルーとオレンジにライトアップ。がんサバイバーらを含むがん関係者がそれぞれの「I AM AND I WILL」を語った。


 35歳でステージⅣの胆管がんと診断された西口洋平氏は、小学校入学前だった子供にその事実をどう伝えてよいか、相談する先もなく悩んだという。同氏は、その経験を基にオンラインコミュニティ「胆管がんサバイバーキャンサーペアレンツ」を設立。3年で全国から3,000人の仲間が集まってる。「がんになっても子育てしやすい社会にしたい」が同氏の「I AM AND I WILL」だ。



来年はキャンペーンを全国展開へ


 初期の乳がんで手術を受けた喜劇女優の藤山直美氏は、経口薬による治療を続けながらも女優業に励んでいることを紹介。「がんになって食生活に注意するようになった」と述べた。その食について服部学園理事長の服部幸應氏は、生野菜ではなく火を入れた野菜を多く取ることを提案した。


 市民サイドの声を受け、国立がん研究センター理事長の中釜斉氏は、1人1人異なるがんの個性に応じた治療の開発が求められていると指摘。一方、「がんの4割近くは予防できる」とし、予防や早期診断の重要性も強調した。



 UICC日本委員会委員長の野田哲生氏は「日本では毎年100万人を超えるがん患者が発生し、35万人以上ががんで死亡しているがん先進国。今、これからがんを克服する決意を固め、日本を活性化したい」と力強く述べるとともに、「来年はキャンペーンの全国展開を」との要望が挙がったことを受け、前向きに取り組む意向を示した。


平田直樹