卵巣がん

論文紹介

進行卵巣がんへのリンパ節郭清、予後改善を認めず

2019-03-01
NEJM

A Randomized Trial of Lymphadenectomy in Patients with Advanced Ovarian Neoplasms

N Engl J Med 2019; 380: 822-832

 進行卵巣がんに対する外科的治療において、骨盤・傍大動脈リンパ節の系統的郭清が広く行われているが、その意義をランダム化比較試験で検証したエビデンスは限られている。
 今回の検討では、新規に診断された進行卵巣がんで肉眼的完全切除を受けた患者で、術前・術中ともにリンパ節が正常であった患者を対象に、リンパ節郭清を施行する群と非施行群にランダム割り付けして、比較検討された。主要評価項目は全生存期間(OS)だった。
 その結果、OS中央値は、リンパ節郭清施行群で65.5カ月、非施行群で69.2カ月で両群に差は認められなかった〔ハザード比(HR)1.06、95%CI 0.83~1.34、P=0.65〕。無増悪生存期間中央値は両群とも25.5カ月だった。
 一方、重篤な術後合併症の発生頻度および術後60日以内の死亡率は、それぞれ、リンパ節郭清非施行群の6.5%、0.9%に対し、リンパ節郭清施行群では12.4%、3.1%と有意(P=0.01、P=0.049)に高かった。