非小細胞肺がん

論文紹介

ROS1変異陽性のNSCLCでは血栓症リスクが高い?

2019-03-06
J Thorac Oncol
推薦記事 中原 善朗 氏 神奈川県立がんセンター 呼吸器内科 医長

ROS1 Gene Rearrangements Are Associated With an Elevated Risk of Peridiagnosis Thromboembolic Events.


検討の対象は、米国および中国の5施設で2002年10月~2018年4月に登録されたROS1融合遺伝子またはALK融合遺伝子、上皮成長因子受容体(EGFR)遺伝子変異、KRAS遺伝子変異のいずれかが陽性の進行非小細胞肺がん(NSCLC)患者。
診断後365日以内の血栓塞栓症イベント(TEE)率は、ROS1変異例では95例中33例(34.7%)、ALK変異例では193例中43例(22.3%)、EGFR変異例では300例中41例(13.7%)、KRAS変異例では152例中28例(18.4%)だった。
多変量解析の結果、ROS1変異例では、TEEのリスク(オッズ比)がEGFRKRAS変異例に比べて有意に高かった(それぞれオッズ比は2.44/2.62、95%CI 1.31~4.57/1.26~5.46、P値は0.005/0.01)。
一方、ROS1変異例とALK変異例の比較では、TEE率のオッズ比に有意差は認められなかった(P=0.229)。

J Thorac Oncol 2018年12月10日オンライン版

■推奨コメント
ROS1融合遺伝子陽性肺がんと血栓症のリスクを示した興味深い論文です。

(中原善朗氏)