非小細胞肺がん

論文紹介

脳転移を有する非扁平上皮NSCLCでもニボルマブの効果を確認

2019-03-06
Lung Cancer
推薦記事 中原 善朗 氏 神奈川県立がんセンター 呼吸器内科 医長

Nivolumab and brain metastases in patients with advanced non-squamous non-small cell lung cancer.

Lung Cancer 2019; 129: 35-40

非扁平上皮の非小細胞肺がん(NSCLC)では脳転移がしばしば認められるが、脳転移を有する症例は一般的に予後不良であるために臨床試験では除外されることが多い。そこで著者らは、イタリアのexpanded access program (EAP)において、臨床試験から除外される症例群におけるニボルマブの有効性と安全性を検証した。
その結果、1,588例中409例で無症候性または制御された脳転移が認められた。追跡期間中央値は6.1カ月(範囲0.1~21.9カ月)。病勢制御率は39%で、うち4例が完全奏効、64例で部分奏効、96例で安定を認めた。全生存期間中央値は8.6カ月(95%CI 6.4~10.8カ月)。337例がなんらかの理由で治療を中止しており、うち23例(7%)が有害事象によるものであった。
著者らはこれらの結果から「予後不良な脳転移を含めた非扁平上皮NSCLCでも、ニボルマブの効果が認められた」と報告している。

■推奨コメント
免疫チェックポイント阻害薬の脳転移に対する効果は十分なデータがなく、貴重なリアルワールド・データです。

(中原善朗氏)