乳がん

論文紹介

乳がんスクリーニングにおけるデジタルブレストトモシンセシスの有効性を検討:40~49歳の女性でベネフィット高い可能性

2019-03-07
JAMA Oncology

Association of Digital Breast Tomosynthesis vs Digital Mammography With Cancer Detection and Recall Rates by Age and Breast Density

 乳がんのスクリーニング検査にデジタルブレストトモシンセシス(DBT)を用いると、デジタルマンモグラフィ(DM)より偽陽性が少ないため、より効率よくがん患者を同定できるようになった。しかし、検出される乳がんのサイズ、病期、年齢、などの特性についてはわかっていない。本検討では、DBTによるスクリーニング検査と予後との関連や、サイズ、病期、年齢、などの特性別検出率がDMと比較された。
 対象は、PROSPR consortiumに登録された女性9万6,269例。DM群の平均年齢は56.4歳、DBT群の平均年齢は54.6歳であった。計18万340回行われたスクリーニング検査のうち、12万9,369回(71.7%)でDM、5万971回(28.3%)でDBTが用いられていた。検討の結果、全年齢において、DM群と比べてDBT群では、サイズ小、リンパ節転移がない、HER2陰性の浸潤がんの検出と関連性が強かった。また、DBT群では、DM群と比べて再検査率が低く、がんの検出精度が高かった。年齢層別に見ると、DBTにより、がん検出率が最も高く、より小さくリンパ節に転移のない浸潤がん検出の精度が最も高かった年齢層は40~49歳であった。この年齢層の乳がん女性で予後不良と判定された割合は、DBT 25.0%、DM 40.4%であった。このサブグループに対するDBTスクリーニングの有効性が示唆された。

JAMA Oncol. 2019 Feb 28.