大腸がん

論文紹介

HER2増幅転移性大腸がんに対するペルツズマブ+トラスツズマブ併用療法による奏効率は32%:マルチバスケット型第Ⅱa相試験MyPathwayのサブグループ解析

2019-03-12
Lancet Oncology

Pertuzumab plus trastuzumab for HER2-amplified metastatic colorectal cancer (MyPathway): an updated report from a multicentre, open-label, phase 2a, multiple basket study

 HER2を標的とした治療は、HER2陽性乳がんや胃がんの臨床転帰改善、およびHER2陽性の転移性大腸がんの治療法として注目されている。マルチバスケット型の第Ⅱa臨床試験MyPathwayでは、HER2やEGFR、BRAF、ヘッジホック経路に異常を伴った進行再発難治性固形がん患者を対象に、遺伝子異常に対応した分子標的薬の評価を行っている。

 HER2遺伝子増幅が認められる転移性大腸がん患者57例におけるペルツズマブ+トラスツズマブ併用療法の検討では、奏効率は32%(95%CI 20〜45%)であった(CR 1例、PR 17例)。主な有害事象は下痢(33%)、疲労(32%)、悪心(30%)で、グレード3〜4の有害事象は37%に認められ、主な有害事象は低カリウム血症および腹痛であった(いずれも5%)。重篤な有害事象は10例(18%)で認められ、うち2例は治療との関連が認められた(悪寒および輸注反応)。治療関連死は認められなかった。

 HER2を標的としたペルツズマブ+トラスツズマブ併用療法の忍容性は良好であり、前治療歴を有するHER2遺伝子増幅が認められる転移性大腸がん治療の選択肢となりうることが示唆された。

Lancet Oncology 2019年3月8日オンライン版