脳腫瘍

論文紹介

脳転移がん患者における脳外科手術と髄膜播種の関係

2019-03-14
JAMA Oncology

 脳外科切除+定位放射線治療は、がんのサイズが大きく症候性の脳転移患者に対する有用な治療選択肢であるが、外科切除術が腫瘍の拡散にどのように影響するかは不明である。本検討では、脳外科切除+定位放射線治療または放射線治療単独が髄膜播種や軟髄膜疾患に与える影響と、脳外科切除+定位放射線治療が髄膜播種とそのリスク因子にどのように関連するかを調査した。対象は、新規にがんが脳に転移した1,188例(脳外科切除+定位放射線治療群318例、放射線治療単独群870例)で、これらを後ろ向きに解析した。
 その結果、脳外科切除と髄膜播種は有意に関連していた (36/318例 vs 0/870例; P <0 .001) が、軟髄膜疾患と脳外科切除との間には有意な関連が見られなかった。計428件の脳外科切除のうち、36件(8.4%)は髄膜播種により悪化していた。髄膜播種の患者では、新規脳転移や軟髄膜疾患の発症率が比較的低かった (8/51例、 6/48例)。進行性の髄膜疾患による神経学的死亡は、死亡例のうち72%(26/36例)を占めたが、放射線によるサルベージ治療を受けた患者は、1年以上生存していた。

JAMA Oncol. 2019 Mar 7.