非小細胞肺がん

論文紹介

局所進行NSCLCに対する予防的全脳照射 vs. 経過観察:第Ⅲ相RTOG0214のアップデート

2019-03-22
JAMA Oncology

Prophylactic Cranial Irradiation vs Observation in Patients With Locally Advanced Non–Small Cell Lung Cancer
A Long-term Update of the NRG Oncology/RTOG 0214 Phase 3 Randomized Clinical Trial

 局所進行の非小細胞肺がん患者では、脳転移する例が多い。予防的全脳照射(PCI)は、これら患者に対する標準治療となっており、脳転移リスクを低下させるが、長期生存率に寄与するかは明らかになっていない。本検討では、ステージⅢの非小細胞肺がん患者340例を対象とし、PCI群と経過観察群に分けて比較された。平均年齢は61歳、213例が男性であった。追跡期間は、全対象で見ると中央値で2.1年間、生存した患者に限ると9.2年であった。全生存率は両群で差が見られなかったが、無病生存期間〔ハザード比(HR)0.76、95%CI 0.59~0.97、P=0 0.03; PCI vs. 経過観察の5年および10年生存率は19.0%と12.6% vs. 16.1%と7.5%〕、脳転移率(HR 0.43、95%CI 0.24~0.77、P=0.003; 予防的全脳照射の5年生存率16.7%、10年生存率28.3% )はPCI群で有意に良好であった。一方、全生存期間(OS)については、PCIによる改善は認められなかった。