非小細胞肺がん

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第三世代ALK阻害薬ロルラチニブの第Ⅱ相、特に耐性G1202R/del変異で奏効

2019-03-22
Journal of Clinical Oncology
推薦記事 中原 善朗 氏 神奈川県立がんセンター 呼吸器内科 医長

ALK Resistance Mutations and Efficacy of Lorlatinib in Advanced Anaplastic Lymphoma Kinase-Positive Non-Small-Cell Lung Cancer.


 ALK融合遺伝子変異陽性またはROS1融合遺伝子変異陽性の進行性非小細胞肺がん(NSCLC)198例を対象に、第三世代のALK阻害薬とされるロルラチニブの有効性および安全性を検証した第Ⅱ相臨床試験。対象患者には未治療例も含まれたが、有効性解析対象(ITT)集団はクリゾチニブまたはクリゾチニブ以外のALK阻害薬による治療歴がある患者であった。ALK変異の状態に従って、客観的奏効率、奏効期間、無増悪生存期間を評価した。
 その結果、1つまたは2レジメン以上の第二世代のALK阻害薬の治療歴がある患者において、血漿検体または組織検体でALK変異が検出された症例では、変異を認めなかった症例に比べて、客観的奏効率が高かった〔62% vs. 32%(血漿);69% vs. 27%(組織)〕。さらにALKの変異別に効果を見た場合、特にこれまで克服できなかったとされる耐性G1202R/del変異が認められた患者(28例)において、客観的奏効率は57%(95%CI 37〜76%)と効果を維持していた。
第二世代ALK阻害薬の耐性例において、ALK変異型によりロルラチニブの臨床的ベネフィットをより得られる患者を同定できる可能性を示唆。


J Clin Oncol 2019 年3 月20日オンライン版

■推奨コメント
ロルラチニブの第Ⅱ相試験データの興味深い論文です。特にG1202R遺伝子への有効性が臨床データで示された点は興味深いです。

(中原善朗氏)