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HR陽性の閉経後転移性乳がんの初回治療、フルベストラント追加でOS改善

2019-03-28
NEJM
推薦記事 尾崎 由記範 氏 虎の門病院 臨床腫瘍科

Overall Survival with Fulvestrant plus Anastrozole in Metastatic Breast Cancer

 ホルモン受容体(HR)陽性の閉経後転移性乳がん694例の一次治療において、アナストロゾールにフルベストラントを追加投与する有効性および安全性をアナストロゾール単独群を対照に比較検証したオープンラベルの多施設共同ランダム化比較試験(S0226)。試験の結果、フルベストラント併用により無増悪生存期間および全生存期間(OS)が有意に延長することが示されているが、今回はOSの最終解析の結果が報告された。

 追跡期間中央値7年の結果、アナストロゾール単独群での病勢進行後のフルベストラント併用群へのクロスオーバーを認めたにも関わらず、アナストロゾール+フルベストラント併用群でのOS改善効果が維持されていた。OS中央値はアナストロゾール単独群の42.0カ月に対し、アナストロゾール+フルベストラント併用群では49.8カ月だった(ハザード比0.82、95%CI 0.69~0.98、P=0.03)。

N Engl J Med 2019; 380:1226-123

■推奨コメント
ホルモン療法歴のないサブグループでより高い効果が示唆されている点も重要。FALCON試験の結果と合わせて、ホルモン療法歴のない症例に対するFulvestrantの高い有効性が示唆されます。

(尾崎由記範氏)