子宮がん

論文紹介

【国内データ】子宮内膜がんに対するタキサン系抗がん薬+プラチナ製剤の術後補助化学療法としての有用性を検討:多施設共同オープンラベル第Ⅲ相試験

2019-04-02
JAMA Oncology

"Effect of Taxane Plus Platinum Regimens vs Doxorubicin Plus Cisplatin as Adjuvant Chemotherapy for Endometrial Cancer at a High Risk of Progression: A Randomized Clinical Trial"


 タキサン系抗がん剤+プラチナ製剤による薬物治療は、進行性または再発性の子宮内膜がん患者に対する有効性が示されているが、術後補助化学療法としての有用性についてはまだわかっていない。そこで今回、日本の118施設で登録された、腹腔を超えない範囲で2cm以上の残存腫瘍を有する高リスクのステージ1~4の子宮内膜がん患者788例を、①ドキソルビシン60mg/m2+シスプラチン50mg/m2②ドセタキセル70mg/m2+シスプラチン60mg/m2③パクリタキセル180mg/m2+カルボプラチン(曲線下面積6.0mg/mL×分)をそれぞれday1に、3週間ごとに6サイクル投与する3群に1:1:1(ドキソルビシン+シスプラチン群263例、ドセタキセル+シスプラチン群263例、パクリタキセル+カルボプラチン群262例)に割り付けた。主要評価項目は無増悪生存期間(PFS)、副次評価項目は全生存(OS)、副作用の発現、忍容性、リンパ節郭清の状況であった。
 検討の結果、6サイクル完遂できなかった患者の割合は、ドキソルビシン+シスプラチン群20.1%、ドセタキセル+シスプラチン群17.1%、パクリタキセル+カルボプラチン群24.0%であった。忍容性については3群に差は見られなかった。7年(中央値)のフォローアップ後、PFS、OSについて3群間に有意な差は見られなかった。各群の5年PFSは、ドキソルビシン+シスプラチン73.3%、ドセタキセル+シスプラチン群79.0%、パクリタキセル+カルボプラチン群73.9%であり、5年全生存率はそれぞれ82.7%、88.1%、86.1%であった。3レジメンで生存率に有意な差は認められなかったが、それぞれ忍容性は良好で、起こりうる有害事象が異なっていたことから、タキサン系抗がん薬+プラチナ製剤はドキソルビシン+シスプラチンの代替治療法となり得ることが示唆された。