前立腺がん

論文紹介

Gleasonスコア9~10の前立腺がんに対する最適な治療法は?

2019-04-05
JAMA Oncology
推薦記事 伊丹 純 氏 国立がん研究センター中央病院 放射線治療科長

Radical Prostatectomy, External Beam Radiotherapy, or External Beam Radiotherapy With Brachytherapy Boost and Disease Progression and Mortality in Patients With Gleason Score 9-10 Prostate Cancer

JAMA 2018; 319: 896-905

 本後ろ向き解析は、Gleasonスコア9~10の前立腺がん患者に対する治療法ががんによる死亡と遠隔転移にどのような影響を与えるか調査するため行われた。対象は米国(11施設)とノルウェー(1施設)の前立腺全摘術(639例)、外部放射線療法(734)、外部放射線療法+小線源療法(436例)のいずれかの治療を受けた1,809例で、主要評価項目は前立腺がんによる死亡率、副次評価項目は遠隔転移回避率と全死亡率であった。追跡期間の中央値は、それぞれ4.2年(前立腺全摘術)、5.1年(外部放射線療法)、6.3年(外部放射線療法+小線源療法)であった。調整5年前立腺がん死亡率はそれぞれ12%、13%、3%であり、外部放射線療法+小線源療法で有意に低かった。調整5年遠隔転移率はそれぞれ24%、24%、8%、また調整7.5年全死亡率は17%、18%、10%と、外部放射線療法+小線源療法で有意に低かった。

■推奨コメント
少し古いが、External Beam+高線量率でも低線量率でも、小線源治療をして前立腺線量を圧倒的に増加させると何とRP(前立腺全摘術)や外照射のみに比べてOSまでよくなるというもの。米国12施設のデータの集計、小線源をやるものにとっては何やらうれしい。ちなみに放射線治療の場合はNeoadjunvantでホルモン療法が入っている。

(伊丹純氏)