前立腺がん

論文紹介

Gleasonスコアのグレード分類別に見たADTの施行期間と生存率;GG4とGG5の違いは?

2019-04-05
JAMA Oncology
推薦記事 伊丹 純 氏 国立がん研究センター中央病院 放射線治療科長

Association of Gleason Grade With Androgen Deprivation Therapy Duration and Survival Outcomes A Systematic Review and Patient-Level Meta-analysis

JAMA 2019; 5: 91-96

 アンドロゲン遮断療法(ADT)は、放射線治療を行った高リスクの前立腺がん患者の生存率を改善することが知られているが、Gleasonスコアのグレード分類(GG)4と5に対する有効性が異なるかについては知られていない。そこで、6件のランダム化比較試験に登録された患者を対象に、従来型およびネットワーク型の個別患者データメタ解析を行った。
 対象はGG4患者593例およびGG5患者399例で、追跡期間中央値は6.4年であった。GG4患者では、放射線治療単独群に比べて短期および長期アンドロゲン遮断療法が全生存率を改善したが 〔それぞれハザード比(HR)0.43(95%CI 0.26~0.70) 、HR 0.59(95%CI 0.38~0.93)〕、生涯にわたってアンドロゲン遮断療法を行った群では全生存率の有意な改善は認められなかった。一方、GG5患者では、生涯にわたってアンドロゲン遮断療法を行った群でのみ全生存率に有意な改善を認めた(HR 0.48、95%CI 0.31~0.76)。全ての患者で見ると、短期アンドロゲン遮断療法を受けた患者では、GG4群と比較してGG5の全生存率は低かったが、長期および生涯にわたりアンドロゲン遮断療法を受けた患者では両群に違いが見られなかった。


■推奨コメント
MetanalysisといってもRTOGなどのトライアルのSubgroupのレトロの解析ではある。Gleason5となるとOS向上にとっても長いホルモン療法を要するのであろうか?

(伊丹純氏)