非小細胞肺がん

論文紹介

医師注目

抗核抗体陽性の進行NSCLCでは抗PD-1抗体の効果は乏しい

2019-04-10
Lung Cancer
推薦記事 中原 善朗 氏 神奈川県立がんセンター 呼吸器内科 医長

Safety and efficacy of PD-1 inhibitors in non-small cell lung cancer patients positive for antinuclear antibodies.

Lung Cancer 2019; 130: 5-9

 九州大学病院呼吸器科の米嶋康臣氏らが、抗PD-1抗体の単剤療法を受けた進行非小細胞肺がん(NSCLC)患者83例を対象に、抗PD-1抗体の効果および安全性について、抗核抗体(ANA)の影響があるかどうかを後ろ向きに解析。
 その結果、83例中18例(21.7%)がANA陽性だった。免疫関連の有害事象(irAE)の発現頻度は、ANA陽性例とANA陰性例で有意差は認められなかったものの、ANA力価が上昇するとirAEの発現も増加傾向にあった。また無増悪生存期間(PFS)中央値は、ANA陰性群の3.8カ月に対し、ANA陽性群では2.9カ月と有意(P=0.03)に短かった。また全生存期間(OS)中央値も、ANA陰性群の15.8カ月に対し、ANA陽性群では11.6カ月と有意(P=0.03)に短かった。

■推奨コメント
抗核抗体は日常臨床で測られることも多いと思いますが、それにより免疫チェックポイント阻害薬の効果で違いがあることは面白いと思います。

(中原善朗氏)