消化器

論文紹介

ビタミンD、消化管がんの予後改善せず ~AMATERASU試験~【JAMA Oncology:国内データ】

2019-04-11
JAMA Oncology

"Effect of Vitamin D Supplementation on Relapse-Free Survival Among Patients With Digestive Tract Cancers
The AMATERASU Randomized Clinical Trial"

 本検討は、消化管がん患者の術後のビタミンD補充が全生存期間向上に寄与するかどうかを検証する目的に2010年1月に開始され、2018年2月に追跡が完了した二重盲検プラセボ対照ランダム化比較試験。対象は、東京慈恵会医科大学を受診した食道から直腸までの消化管がん患者(ステージⅠ~Ⅲ)439例。そのうち 251例がビタミンD補充群(2000 IU/日) 、166例がプラセボ群にランダムに割り付けられ、術後最初の外来受診日に投与が開始された。主要評価項目は再発または死亡に至るまでの無再発生存期間。副次評価項目は何らかの原因による死亡までに全生存期間であった。
 追跡期間中央値3.5年の結果、再発または死亡率はビタミンD補充群で20%、プラセボ群で26%であった。5年無再発生存率はそれぞれ77%と69%(再発または死亡のハザード比 0.76、95%CI 0.50~1.14、P=0 .18)で有意な違いは認められなかった。また、5年全生存率も82%と81%(死亡のハザード比 0.95、95%CI 0.57~1.57、P=0 .83)と有意な違いは認められなかった。