大腸がん

論文紹介

MRI所見に基づいて直腸がん患者の術前化学放射線療法を省くことは安全か?

2019-04-18
JAMA Oncology

Safety and Feasibility of Using Magnetic Resonance Imaging Criteria to Identify Patients With “Good Prognosis” Rectal Cancer Eligible for Primary Surgery
The Phase 2 Nonrandomized QuickSilver Clinical Trial

 本検討は、MRIによる撮像が予後良好な直腸腫瘍を判別出来るか、また術前化学放射線療法を回避することが予後に悪影響を及ぼさないかを目的に行われた。対象はカナダにおける12施設で新規に直腸がんと診断された患者で、MRI所見で予後良好と考えられた82例。予後良好とされた条件は、直腸間膜までの距離が1mm超、TNM分類でT2~T3、壁外への浸潤が5mm未満、壁外静脈浸潤がないか、あってもわずかであることとされた。主要評価項目は、初回手術後の外科的剥離断端陽性率。MRI所見では、65%が腫瘍が直腸中央部に、また60%がT2~初期T3患者、63%が疑わしいリンパ節が認められなかった。
 これら患者に初回手術を行ったところ、91%がT2以上、21%がリンパ節転移陽性、59%がステージ2または3、外科的剥離断端陽性率は4.9%であった。