卵巣がん

論文紹介

進行卵巣がんの一次治療におけるカルボプラチン+パクリタキセル併用療法に対するtrebananibの上乗せはPFSを延長せず:ランダム化二重盲検第Ⅲ相試験TRINOVA-3【Lancet Oncology】

2019-05-08
Lancet Oncology

Trebananib or placebo plus carboplatin and paclitaxel as first-line treatment for advanced ovarian cancer (TRINOVA-3/ENGOT-ov2/GOG-3001): a randomised, double-blind, phase 3 trial

 アンジオポエチン1および2は、受容体型チロシンキナーゼTie2と結合することで血管の新生およびリモデリングを調節するが、血管新生の阻害は卵巣がんの治療において有望である。本試験では、卵巣がんの一次治療におけるアンジオポエチン阻害ペプチボディtrebananib上乗せの有効性と安全性について検討された。対象は進行上皮性卵巣がん、原発性卵管がん、腹膜がん患者1,015例。カルボプラチン+パクリタキセル併用療法にtrebananibを上乗せするtrebananib 群(678例)とプラセボを上乗せするプラセボ群(337例)にランダム(2:1)に割り付けた。
 追跡期間中央値は27.4カ月(IQR 17.7〜34.2カ月)で、無増悪生存期間(PFS)中央値はプラセボ群の15.0カ月(IQR 12.6〜16.1カ月)に対してtrebananib群では15.9カ月(15.0〜17.6カ月)と有意差は見られなかった〔ハザード比 0.93(95%CI 0.79〜1.09)、P=0.36)。
 グレード3以上の治療関連有害事象の発現率はtrebananib群76%(512/675例 )、プラセボ群71%(237/336例)で、主なものは好中球減少症〔35%(238例)、38%(126例)〕、貧血〔11%(76例)、12%(40例)〕、白血球減少症〔12%(81例)、10%(35例)〕であった。重篤な有害事象はtrebananib群の40%(269例)、プラセボ群の31%(104例)に発生した。

Lancet Oncology 2019年5月8日オンライン版