肝胆膵

論文紹介

FOLFIRINOX療法+ロサルタン±化学放射線療法が行われた局所進行膵臓がん患者における治癒切除率【JAMA Oncol】

2019-06-12
JAMA Oncology

Total Neoadjuvant Therapy With FOLFIRINOX in Combination With Losartan Followed by Chemoradiotherapy for Locally Advanced Pancreatic Cancer

局所進行膵臓がん患者の予後は不良である。そこで今回、FOLFIRINOX療法+ロサルタン、その後の化学放射線療法で治療された局所進行膵臓がん患者におけるR0切除(治癒切除)率についての検討が行われた。対象は、未治療の局所進行性切除不能な膵臓がん患者で、ECOG のパフォーマンスステータス0または1、血液、腎、肝のそれぞれの機能が保たれている49例。これらにFOLFIRINOX療法+ロサルタンを8サイクル投与し、化学療法が行われた後にレントゲン写真で切除可能な腫瘍な患者では短期間、カペシタビンによる化学放射線療法が行われた。また、持続的に血管病変を有する患者では、フルオロウラシルまたはカペシタビンによる化学放射線療法が長期間行われた。主要評価項目はR0切除率であった。対象となった49例のうち、10例は病勢進行などでFOLFIRINOX療法+ロサルタンを8サイクル投与できなかった。化学放射線療法は、7例に短期間、38例に長期間行った。42例が切除を試み、34例でR0切除が成功した。無増悪生存期間の中央値は17.5カ月で、全生存期間の中央値は31.4カ月であった。切除が行われた患者群の無増悪生存期間の中央値は21.3カ月、全生存期間の中央値は33.0カ月であった。