小児

論文紹介

先天異常と小児がんの関連を1,000万人超のデータで検証【JAMA Oncol】

2019-07-16
JAMA Oncology

Association Between Birth Defects and Cancer Risk Among Children and Adolescents in a Population-Based Assessment of 10 Million Live Births.

 先天異常は、出生児33人当たり1人の割合で認められる。ある種の先天異常は小児がんとの関連が指摘されているものの、詳しいことはわかっていない。本研究では、先天異常に特異的な小児がんの同定、および非染色体性先天異常の増加が小児がんリスクに及ぼす影響を明らかにする目的で行われた。
 対象は、米国のテキサス州、アーカンソー州、ミシガン州、ノースカロライナ州で1992年1月~2013年12月31日に生まれ、出生、先天異常、がんの情報がプールされた小児1,018万1,074例で、最長18歳まで追跡された。主要評価項目は18歳までのがん発症であった。
 検討の結果、18歳までにがんを発症するリスクは、先天異常がない児と比べて染色体異常が認められた児で11.6倍高かった。一方、非染色体性の先天異常が認められた児では2.5倍にとどまった。ただし、非染色体性の先天性異常の増加に伴いがん発症リスクも上昇した。主要な先天異常が4つ以上認められた児では、先天性異常が認められない児と比較してがんの発症リスクは5.9倍高かった。先天異常と小児がんの組み合わせ72パターンについて検討したところ、40パターンのハザード比に有意差が認められた(P<0.05)また、非染色体性の先天異常との組み合わせで最も高頻度に見られたのは肝芽腫および神経芽細胞腫であった。