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論文紹介

免疫チェックポイント阻害薬の効果予測にはどの評価法が優れる?【JAMA Oncol】

2019-08-05
JAMA Oncology

Comparison of Biomarker Modalities for Predicting Response to PD-1/PD-L1 Checkpoint Blockade: A Systematic Review and Meta-analysis.



JAMA Oncol 2019年7月18日オンライン版



 PD-L1免疫組織染色(IHC)、腫瘍の遺伝子変異の頻度(TMB)、遺伝子発現プロファイリング(GEP)、マルチプレックス免疫組織染色(IHC)/免疫蛍光法(IF)は、治療前の腫瘍組織の抗PD-1/PD-L1抗体に対する反応を予測するために使用されてきたが、どの評価法が優れているかはわかっていない。本システマティックレビュー/メタ解析では、これらの正確性が検討された。
 PubMed(~2018年)や米国臨床腫瘍学会、欧州臨床腫瘍学会他の4学会の学術集会の抄録から、抗PD-1/PD-L1抗体による治療の客観的反応の評価にPD-L1 IHC、TMB、GEP、mIHC/IFを用いた研究を抽出し、解析に用いた。評価項目は各評価法のサマリーROC(sROC)曲線、sROC曲線下面積(AUC)、感度、特異度、陽性的中率(PPV)と陰性的中率(NPV)。
 8,135例における10種超の固形腫瘍の標本について抗PD-1/PD-L1反応との相関関係が検討された。sROC曲線により評価したところ、マルチプレックスIHC/IFのAUC(0.79)はPD-L1 IHC(0.65)、GEP(0.65)、TMB(0.69)と比べて有意に高かった(順にP<0.001、P=0.003、P=0.049)。PD-L1 IHC and/or GEP+TMBのように複数の評価法を組み合わせると、AUCはmIHC/IF に近付いた(0.74)。また、NPVと陰性尤度比は全ての評価法でほぼ同等であったが、PPV(0.63)と陽性尤度比(2.86)はマルチプレックスIHC/IFで高かった。