論文紹介

エルロチニブへのベバシズマブ上乗せ効果認められず:EGFR変異陽性非小細胞肺がん【JAMA Oncol】

2019-08-13
JAMA Oncology

Effect of Erlotinib Plus Bevacizumab vs Erlotinib Alone on Progression-Free Survival in Patients With Advanced EGFR-Mutant Non-Small Cell Lung Cancer: A Phase 2 Randomized Clinical Trial.

JAMA Oncol 2019年8月8日オンライン版



 エルロチニブはEGFR遺伝子変異陽性非小細胞肺がんの一次治療における選択肢の1つとなっているが、同薬単剤治療による無増悪生存期間(PFS)は約10カ月である。
 第Ⅱ相ランダム化比較試験である本試験では、エルロチニブへのベバシズマブの上乗せ効果が検証された。
 対象は米国におけるEGFR遺伝子変異〔エクソン19欠失変異(Del19)またはL858R点突然変異(L858R)〕陽性のⅣ非小細胞肺がん88例で、エルロチニブの単独群かエルロチニブ+ベバシズマブの併用群にランダムに割り付けた。主要評価項目はPFS、副次評価項目は客観的奏効率、有害事象、全生存期間であった。
 追跡期間中央値33カ月の結果、PFS中央値はエルロチニブ単独群の13.5カ月に対し、エルロチニブ+ベバシズマブ併用群では17.9カ月で、有意な延長は認められなかった(HR 0.81、95%CI 0.50~1.31、P=0 .39)。また客観的奏効率、全生存期間も同様に有意な改善は認められなかった。両群のグレード3以上の有害事象は、皮疹(併用群26%と単独群16%)、下痢(9%と13%)、高血圧(40%と20%)、蛋白尿(12%と0%)であった。