論文紹介

ネルフィナビルにより局所進行非小細胞肺がんに対する同時化学放射線療法の効果増強【JAMA Oncol】

2019-08-28
JAMA Oncology

Clinical Outcomes of the HIV Protease Inhibitor Nelfinavir With Concurrent Chemoradiotherapy for Unresectable Stage IIIA/IIIB Non-Small Cell Lung Cancer: A Phase 1/2 Trial.

 化学放射線療法後の局所再発は、局所進行非小細胞肺がん患者の死亡リスクを高める。標的腫瘍の放射線増感は良好な局所コントロールを得るための選択肢となる。
 今回単施設で行われた前向き単群オープンラベル試験(Ⅰ/Ⅱ相)では、局所進行非小細胞肺がん(LA-NSCLC)にプロテアーゼ阻害薬ネルフィナビル+同時化学放射線療法を施行した際の最大投与可能量、奏効率、局所再発率、全生存期間(OS)、無増悪生存期間(PFS)などが検討された。
 対象はステージⅢA/ⅢBの切除不能非小細胞肺がん患者35例(年齢中央値60歳、うち男性は19例)。5例にはネルフィナビル625mgを1日2回、30例には1,250mgを1日2回、同時化学放射線療法の14日前から7日間および同時化学放射線療法施行中に投与した。
 検討の結果、用量制限毒性やグレード4以上の非血液学的毒性は認められなかった。33例の治療後のCT画像を評価したところ、奏効率は94% (95%CI 86~100%)であった。局所再発の累積罹患率は39%(95%CI 30.5~47.5%)、PFS中央値は11.7カ月 (95% CI 6.2~17.1カ月)で、OS中央値は41.1カ月 (95% CI 19.0~63.1カ月)、平均5年OS率は37.1%であった。