乳腺

論文紹介

CDK4/6阻害薬+ホルモン療法で閉経後HR陽性HER2陰性乳がんのPFS延長:第Ⅱ/Ⅲ相RCTのメタ解析【Lancet Oncol】

2019-09-06
Lancet Oncology

Endocrine treatment versus chemotherapy in postmenopausal women with hormone receptor-positive, HER2-negative, metastatic breast cancer: a systematic review and network meta-analysis

Lancet Oncology 2019年9月4日オンライン版



 国際ガイドラインでは、閉経後のHR陽性HER2陰性の転移性乳がんの一次療法として分子標的治療を伴うまたは伴わないホルモン療法を推奨しているが、一次治療または/および二次療法における化学療法とホルモン療法をhead-to-headで比較したランダム化比較試験がほとんどないこともあり、一般的には重篤な臓器転移がない場合であっても化学療法の先行投与が行われている。
 本検討は140の研究(5万29例)のメタ解析であり、閉経後HR陽性HER2陰性転移性乳がん患者を対象とした第Ⅱ相/第Ⅲ相ランダム化比較試験において、一次治療または二次治療として分子標的治療を伴うまたは伴わない化学療法と分子標的治療を伴うまたは伴わないホルモン療法のいずれかもしくは両方を検討した。
 その結果、PFSについては、アントラサイクリンおよびタキサンを含むいくつかの化学療法はアナストロゾール単独よりも良好であったが、パルボシクリブ+レトロゾールは化学療法またはホルモン療法よりも有意に良好であった。全奏効率については、パクリタキセル+ベバシズマブのみがパルボシクリブ+レトロゾールよりも良好であった〔OR 8.95(95%ベイズ確信区間1.03〜76.92)〕。
 標準的なホルモン療法に比べてCDK4/6阻害薬+ホルモン療法のPFSは良好であり、分子標的治療の有無にかかわらず、CDK4/6阻害薬+ホルモン療法は化学療法よりもPFSが良好だった。