大腸がん

プレスリリース

特定のBRAF遺伝子変異を有する大腸がんでは抗EGFR療法が奏効する可能性【Clin Cancer Res】

2019-09-12
Clinical Cancer Research

Response to anti-EGFR therapy in patients with BRAF non-V600 mutant metastatic colorectal

Clinical Cancer Research 2019年9月12日オンライン版



 転移性大腸がん(mCRC)患者の10%程度にBRAF遺伝子の V600変異が見られるが、遺伝子パネル検査の普及により V600E以外の遺伝子変異が検出されるようになった(2〜3%)。しかし、これらの遺伝子変異例に対する抗EGFR抗体療法の効果は不明である。
 本検討では、BRAF遺伝子変異のサブタイプについて、シグナル伝達メカニズムとキナーゼ活性に基づき、Ras非依存性/活性型キナーゼをタイプ2、Ras依存性/不活性型キナーゼをタイプ3と分類し、抗EGFR抗体が投与されたmCRC患者40例(タイプ2:12例、タイプ3:28例)について解析した。
 その結果、タイプ2で奏効が得られたのは12例中1例のみであったが、タイプ3では28例中14例で奏効が得られた(奏効率8% vs. 50%、P=0.02)。なお、1次もしくは2次治療における奏効率は17% vs. 78%(P=0.04)、3次治療以降では0% vs. 37%であった(P=0.14)。

関連記事:「BRAF変異大腸がんでも抗EGFR抗体が奏効するサブタイプが明らかに」)。