大腸がん

論文紹介

術前のmFOLFOX6+アフリベルセプト併用で直腸腺がん患者のpCRを有意に改善:第Ⅱ相ランダム化試験GEMCAD 1402【JAMA Oncol】

2019-09-13
JAMA Oncology

Effect of Aflibercept Plus Modified FOLFOX6 Induction Chemotherapy Before Standard Chemoradiotherapy and Surgery in Patients With High-Risk Rectal Adenocarcinoma: The GEMCAD 1402 Randomized Clinical Trial.

JAMA Oncology 2019年8月29日日オンライン版



 前臨床研究では、直腸腺がん術前治療において血管内皮増殖因子 (VEGF) を阻害することで、予後に良い影響を及ぼす可能性が示唆されているが、抗VEGF阻害薬と術前の化学療法あるいは化学放射線療法(CRT)との具体的な併用方法については定まっていない。
 本試験では、高リスク直腸腺がん患者における標準CRTおよび全直腸間膜切除手術(TME)前のmFOLFOX6+アフリベルセプト併用効果が検証された。対象は、直腸腺がん(mrT3c-d/ T4/N2)患者180例。mFOLFOX6単独群65例とmFOLFOX6+アフリベルセプト併用群115例にランダムに割り付けた。主要評価項目は病理学的完全奏効率(pCR)、副次評価項目は有害事象、R0切除、外科的罹患率、コンプライアンス、3年無病生存率であった。
 解析の結果、pCRはmFOLFOX6単独群の13.8% (95%CI 6.5~24.6%)に対し 、mFOLFOX6+アフリベルセプト併用群では 22.6%(95%CI 15.3~31.3%)であった(P=0.15)。導入期間における主なグレード3また4の副作用として高血圧が認められ、術後合併症発生率は両群で同等(mFOLFOX6単独群12.9% vs. mFOLFOX6+アフリベルセプト群15.5%)で、治療完遂率はそれぞれ96.9%、92.1%であった。