乳腺

論文紹介

フルベストラント+vistusertib併用は転移性乳がんのPFSを改善せず:第Ⅱ相ランダム化比較試験MANTA【JAMA Oncol】

2019-09-13
JAMA Oncology

Fulvestrant Plus Vistusertib vs Fulvestrant Plus Everolimus vs Fulvestrant Alone for Women With Hormone Receptor-Positive Metastatic Breast Cancer: The MANTA Phase 2 Randomized Clinical Trial.

JAMA Oncology 2019年8月29日日オンライン版




 転移性乳がん患者に対するホルモン療法にmTOR阻害薬エベロリムスを追加することの有用性がランダム化比較試験で示されている。一方、同じくmTOR阻害薬であるvistusertibも前臨床段階の乳がんモデルでエベロリムスを上回る活性が認められており、乳がん治療の新たな選択肢となり得るものと期待されている。
 本試験では、エストロゲン受容体陽性の進行性または転移性乳がん患者333例をフルベストラント+vistusertib(毎日投与)併用群(vistusertib毎日併用群、103例)、フルベストラント+vistusertib(間欠投与)併用群(vistusertib間欠併用群98例)、フルベストラント単独群(67例)、フルベストラント+エベロリムス併用群(エベロリムス併用群、65例)の4群にランダムに割り付け、有効性と安全性を比較した。主要評価項目は、無増悪生存期間(PFR)であった。
 検討の結果、PFRはフルベストラント単独群5.4カ月(95%CI 3.5~9.2カ月) 、vistusertib毎日併用群7.6カ月(95%CI 5.9~9.4カ月)、vistusertib間欠併用群8.0カ月(95%CI 5.6~9.9カ月)、エベロリムス併用群12.3カ月(95%CI 7.7~15.7カ月)であった。Vistusertib毎日併用群またはvistusertib間欠併用群とフルベストラント単独群との間に有意な差は認められなかった 〔それぞれハザード比0.88(95%CI 0.63~1.24)、P=0.46、ハザード比0.79(95%CI 0.55~1.12)、P=0 .16〕。