食道がん

論文紹介

局所進行食道がんに対する標的体積内同時ブースト照射は局所コントロールに優れる【JAMA Oncol】

2019-09-30
JAMA Oncology

Results of a Phase 1/2 Trial of Chemoradiotherapy With Simultaneous Integrated Boost of Radiotherapy Dose in Unresectable Locally Advanced Esophageal Cancer.

JAMA Oncology 2019年9月17日オンライン版

 局所進行食道がんに対する有用な治療選択肢は限られており、標準の化学放射線療法後の局所再発率は依然として高い。本第Ⅰ/Ⅱ相単一群試験では、切除不能な局所進行食道がん患者に対する肉眼的腫瘍および結節性病変への標的体積内同時ブースト照射の毒性作用、局所コントロール、全生存期間(OS)が検討された。
対象は、局所進行食道がん患者46例で、ドセタキセル+カペシタビンまたはフルオロウラシル併用と標的体積内同時ブースト照射(肉眼的腫瘍および結節性病変本体には63.0Gy、リスクの高い周辺領域には50.4Gy)を行った。主要評価項目は、毒性作用、局所コントロール、全生存率であった。今回の介入患者と似た背景を有し、同時期、同じ施設で標準の化学放射線療法を受けた97例との比較も行った。追跡期間の中央値は52カ月であった。全46例がプロトコール通りの治療を受けた。
 検討の結果、グレード4および5の毒性作用は認められなかった。急性のグレード3イベントは、食道炎(4例)、嚥下障害(3例)、食欲不振(3例)で、遅発型のグレード3イベントは食道狭窄(3例)であった。局所再発率は6カ月時点で22%、1年時点で30%、2年時点で33%であった。
全生存期間の中央値は21.5カ月であった。標準の化学放射線療法を受けた97例との比較では、標的体積内同時ブースト照射を受けた46例の集団において、局所コントロール(HR 0.49、95%CI 0.26~0.92、P=0.03)、OS(HR 0.66、95%CI 0.47~0.94、P=0.02)とも良好であった。