膵臓がん

論文紹介

医師注目

進行膵がんのnab-パクリタキセル+ゲムシタビン併用療法に対するシスプラチンの上乗せ効果:第Ⅰ/Ⅱ相試験【JAMA Oncol】

2019-10-04
JAMA Oncology
推薦記事 島田英昭 氏 東邦大学大森病院 消化器外科学・臨床腫瘍学/同大学病院がんセンター 教授/がんセンター長

Response Rate Following Albumin-Bound Paclitaxel Plus Gemcitabine Plus Cisplatin Treatment Among Patients With Advanced Pancreatic CancerA Phase 1b/2 Pilot Clinical Trial

JAMA Oncology 2019年10月3日オンライン版

 転移性膵がんのゲノムには染色体異常を含むものが多く、プラチナなどのDNA損傷剤に感受性を示す可能性がある。本検討では未治療の転移性膵がん患者25例に対してnab-パクリタキセル+ゲムシタビンに加えてシスプラチンを投与して安全性と有効性を検討。
 シスプラチンの最大耐量は25mg/m2で、主なグレード3以上の有害事象は血小板減少症(68%)、貧血(32%)、好中球減少症(24%)であった。3例(12%)に致死的な有害事象が発生し、2例は治療との関連が認められた。奏効率は71%で、疾患制御率は88%で、2例(8%)で完全奏効が認められた。OS中央値は16.4カ月(95%CI 10.2〜25.3カ月)、PFS中央値 は10.1カ月(95%CI 6.0〜12.5カ月)であった。本検討では高い奏効率と予後の改善が示されたことから、さらなる大規模な検討が求められる。