胃がん

胃食道接合部

論文紹介

転移性胃がんおよび胃食道接合部がんに対するFTD+TPIの安全性と有効性、胃切除術の有無に影響されない【JAMA Oncol】

2019-10-16
JAMA Oncology

Efficacy and Safety of Trifluridine/Tipiracil Treatment in Patients With Metastatic Gastric Cancer Who Had Undergone Gastrectomy: Subgroup Analyses of a Randomized Clinical Trial.

JAMA Oncology 2019年10月10日オンライン版

 トリフルリジン+チピラシル(FTD+TPI)は、治療歴のある転移性胃がんまたは胃食道接合部がん(mGC /GEJC)患者に恩恵をもたらすが、胃切除術を受けている患者が占める割合は極めて高い。今回、胃切除術の有無がFTD+TPIの有効性と安全性に及ぼす影響について検討された。本研究はTAS-102 Gastric Study(TAGS)のサブグループ解析である。TAGSでは、治療歴のあるmGC /GEJC患者507例を、FTD+TPI群またはプラセボ群に2:1の比率で割り付け、最善の対症療法とともにday1~5およびday8~12の投与が28日サイクルで行われた。主要評価項目は全生存率(OS)であった。
 507例のうち、221例(43.6%、FTD+TPI群の147例、プラセボ群の74例)が胃切除術を受けていた。胃切除術を受けていた患者に限定すると、プラセボと比較したFTD+TPIのOSのHRは0.57 (95%CI 0.41~0.79)、無増悪生存期間(PFS)のHRは0.48 (95%CI 0.35~0.65)であった。一方、胃切除術を受けていなかった患者では、それぞれ0.80 (95%CI 0.60~1.06)、0.65 (95%CI 0.49~0.85)であった。
グレード3以上の有害事象は、FTD+TPI群の胃切除術を受けていた患者の84.1% (122/145例)に、受けていなかった患者の76.3%(145/190 例)に認められた。おもなものは好中球減少症〔44.1% (64例) vs.26.3%(50例)〕、貧血〔21.4% (31例) vs.17.4% (33 例)〕、白血球減少〔14.5% (21例) vs.5.3% (10例)〕であった。また、FTD+TPI群の胃切除術を受けていた患者の64.8%(94例)が有害事象のために容量調整を行い〔胃切除術を受けていなかった患者では53.2%(101例)〕、10.3%(15例)が中止した〔胃切除術を受けていなかった患者では14.7%(28例)〕。