前立腺がん

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前立腺がんの罹患率・死亡率の最新国際比較データ:日本では罹患率が急増【Eur Urol】

2019-10-17
European Urology
推薦記事 赤倉功一郎 氏 JCHO 東京新宿メディカルセンター 泌尿器科 副院長・部長

Recent Global Patterns in Prostate Cancer Incidence and Mortality Rates.

Eur Urol 2019年9月4日オンライン版


 これまでの研究から、世界的な前立腺がんの罹患率や死亡率、およびそれらの傾向は、おもに検査技法、利用可能な治療、遺伝的感受性の差異により大きく変化していることが分かっている。本研究では、GLOBOCANデータベースの2018年度データから年齢で標準化した前立腺がんの罹患率および死亡率を推算し、世界および国レベルで地域特性を検討した。
 罹患率が最も高い地域は、オーストラリア/ニュージーランド、西ヨーロッパ、北ヨーロッパ、カリブで、最も低かった地域は南中央アジア、北アフリカ、東南アジアおよび東アジアであった。死亡率が最も高かった地域はカリブ(バルバドス、トリニダード・トバゴ、キューバ)、サハラ以南のアフリカ(南アフリカ)、旧ソ連の一部(リトアニア、エストニア、ラトビア)で、最も低かった地域はアジア(タイ、トルクメニスタン)に認められた。直近の5年間で罹患率は、長年の上昇からほぼ減少(5カ国)または横ばい(35カ国)に転じていた。その一方で、東ヨーロッパとアジアの4カ国で上昇が続いていた。死亡率の推移は3カ国で増加、59カ国で横ばい、14カ国で減少していた。

■推奨コメント
 前立腺がんの発生率および死亡率について、最新の国際比較データが発表されました。わが国の前立腺がん発生率は急増していることが確かめられます。

(赤倉功一郎)