血液

論文紹介

移植後シクロホスファミド法を用いた造血幹細胞移植はその他のドナー移植と比べて有用か? システマチックレビューとメタ解析【JAMA Oncol】

2019-11-08
JAMA Oncology

Haploidentical Stem Cell Transplantation With Posttransplant Cyclophosphamide Therapy vs Other Donor Transplantations in Adults With Hematologic Cancers: A Systematic Review and Meta-analysis.

JAMA Oncology 2019年10月17日オンライン版

 成人血液がん患者の治療において、移植後シクロホスファミド(PTCY)法を用いたヒト白血球抗原(HLA)半合致血縁者間幹細胞移植(以降、PTCY-HLA半合致移植と表記)が急速に普及している。本システマチックレビュー・メタ解析では、PTCY-HLA半合致移植の関連研究(30件、計2万2,974例)のデータを用いて、その他のドナーからの移植〔HLA適合血縁ドナー(MRD)、HLA適合非血縁ドナー(MUD)、 HLA不適合非血縁ドナー(MMUD)〕との比較(全死亡、無再発死亡、再発)が行われた。
 解析の結果、PTCY-HLA半合致移植の全死亡リスクはMRDより高く(OR 1.17、95% CI 1.05~1.30)、MUDsと同程度(OR 1.06、95% CI 0.96~1.18)で、MMUDよりは低かった(OR 0.75、95% CI 0.61~0.92)。無再発死亡リスクは、MRDより高かったが (OR 1.20、95% CI 1.04~1.40)、MUD (OR 0.75、95% CI 0.61~0.92)とMMUD (OR 0.51、95% CI 0.25~1.02)よりは低かった。再発リスクは、MRD (OR 1.01、95% CI 0.86~1.17)およびMMUD(OR 1.06、95% CI 0.77~1.47)とは同程度であったが、MUDsよりは高かった(OR 1.20、95% CI 1.03-1.40)。