前立腺がん

論文紹介

医師注目

日米欧の非転移性去勢抵抗性前立腺がん治療の実情【Future Oncol】

2019-11-12
FUTURE ONCOLOGY
推薦記事 赤倉功一郎 氏 JCHO 東京新宿メディカルセンター 泌尿器科 副院長・部長

Treatment characteristics for nonmetastatic castration-resistant prostate cancer in the United States, Europe and Japan

Future Oncol 2019年11月5日オンライン版

 イプソス社の Global Oncology Monitorデータベースを用いて、2015年9月〜17年9月の日本、米国、欧州(英、仏、独)の非転移性去勢抵抗性前立腺がん(nmCRPC)治療の実態を現象分析的に解析。
 2,065例(日本1,114例、米国442例、欧州509例)がnmCRPCの治療を受け、年齢中央値は74〜80歳、診断時にステージ3の症例が38.5%、ECOGスコアが1以下の症例が79.4%、泌尿器科医により治療されている症例が88.4%であった。各国ともにLH-RHアゴニスト製剤と抗アンドロゲン薬が第一選択薬として使用されることが多く、二次治療、三次治療ではこれらに変わり化学療法、ステロイド、アンドロゲン合成阻害薬、第二世代抗アンドロゲン薬の使用が増加した。

■推奨コメント
 転移陰性去勢抵抗性前立腺がんに関する国際比較の研究です。日本の特徴として、PSA測定が頻回であること、ほとんどが病院の泌尿器科医によって治療されていること、併用のホルモン療法の施行頻度が高いことなどが示されました。外国の臨床論文を読む際には、このような治療背景の違いがあることを念頭におくことが必要です。

(赤倉功一郎)