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小児がんサバイバーにおける頭蓋放射線、骨盤放射線、肺手術がフレイルのリスクに【JCO】

2019-12-05
Journal of Clinical Oncology

Prevalence and Predictors of Frailty in Childhood Cancer Survivors and Siblings: A Report From the Childhood Cancer Survivor Study

 本研究は、小児がんサバイバー者におけるフレイルの割合、および治療暴露、ライフスタイル、重度/生命を脅かす慢性症状がフレイルに与える直接/間接的影響を調査する目的で行われた。対象は、小児がんと診断後1970~99年の間に治療され、5年以上生存した1万899例(平均年齢37.6歳、治療時は21歳以下)とその兄弟2,097例(同42.9歳)。フレイルは、低除脂肪量、疲労、低エネルギー消費、歩行制限、脱力感のうち、3つ以上に当てはまることと定義した。解析の結果、小児がんサバイバーにおけるフレイルの割合は、その兄弟と比べて3倍多かった〔6.4%(95% CI 4.1%~ 8.7%) vs 2.2%(95% CI 1.2%~3.2%)〕。とりわけ、 中枢神経系腫瘍(9.5%)と骨腫瘍(8.1%)の患者でフレイルの割合が多かった。また、治療暴露別に見ると、34Gy以上の頭蓋放射線および骨盤放射線、40Gy超の腹部放射線、600mg/m2以上、手足の切断、肺手術がフレイルのリスクを高める因子であった。これら因子を社会人口学、ライフスタイル、慢性症状で調整した結果、34Gy以上の頭蓋放射線(有病オッズ比1.47、95%CI 1.20~1.76)および骨盤放射線治療(同1.46、95%CI 1.01~2.11)、肺手術(同1.75、95%CI 1.28~2.38)がフレイルの有意なリスク因子として認められた。