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論文紹介

小児に対するペムブロリズマブ、ホジキンリンパ腫で有用か?:KEYNOTE-051の中間解析【Lancet Oncol】

Pembrolizumab in paediatric patients with advanced melanoma or a PD-L1-positive, advanced, relapsed, or refractory solid tumour or lymphoma (KEYNOTE-051): interim analysis of an open-label, single-arm, phase 1–2 trial

Lancet Oncol 2019年12月4日オンライン版

 ペムブロリズマブは成人の進行がんにおいて承認されているが、小児に対する安全性および有効性は報告されていない。KEYNOTE-051は小児の悪性黒色腫、再発または難治性の古典的ホジキンリンパ腫、PD-L1陽性の固形がんまたはその他のリンパ腫、再発または難治性のMSI-H固形がんを対象とした第Ⅰ/Ⅱ相の非盲検試験であり、6カ月〜17歳の小児がん患者が登録された。
 第Ⅰ相試験で用量制限毒性は報告されず、ペムブロリズマブの血漿濃度は成人の報告と同様であったため、第Ⅱ相試験の用量は3週ごとに2mg/kgとした。154例中、45%にグレード3〜5の有害事象が発生し、主な有害事象は貧血(9%)とリンパ球減少(6%)であった。重篤な有害事象は9%に認められ、主な有害事象は発熱(3%)、高血圧(1%)、胸水(1%)であった。4例の患者が有害事象により治療を中止し、死亡は2例であった(肺水腫、胸水および肺炎)。
 再発または難治性ホジキンリンパ腫患者の15例中2例で完全奏効、7例で部分奏効が得られ、奏功率は60%であった。固形がんおよびその他のリンパ腫患者136例では8例で部分奏効が得られ、奏効率は5.9%であった。
 小児がんに対するペンブロリズマブの忍容性は良好であり、再発または難治性のホジキンリンパ腫では成人同様の抗腫瘍活性が示された。しかし、他のがんでは効果が乏しく、少数のまれなPD-L1陽性腫瘍でのみ認められた。小児がんにおいては、PD-L1発現のみではICIを選択するマーカーとして不十分である可能性が示唆された。本報告は中間解析であり、ホジキンリンパ腫、MSI-H固形がん、悪性黒色腫においてさらなる報告が予定されている。

2019-12-10
Lancet Oncology