乳腺

論文紹介

乳がん患者の内臓脂肪と筋肉脂肪が多いと相対用量強度が低下【JAMA Oncol】

Body Composition, Adherence to Anthracycline and Taxane-Based Chemotherapy, and Survival After Nonmetastatic Breast Cancer.

 ほとんどの化学療法は、体表面積または体重に基づいて投与量が決定されるが、体組成も化学療法の忍容性やアドヒアランスに影響すると考えられる。本検討では、アントラサイクリンおよびタキサンベースで化学療法が行われた非転移性女性乳がん患者1,395例を対象に、投与量から導き出した事前に計画された投与量をどの程度達成したか(低相対用量強度を0.85未満と規定)、または血液毒性効果と相対用量強度が関連しているかどうかを調査した。血液毒性効果は、臨床検査値により定義した。対象の平均年齢は52.8歳であった。解析の結果、内臓肥大(OR 1.19、95%CI 1.02~1.39 per SD) 、筋内脂肪(OR 1.16、95%CI 1.01~1.34 per SD)が低相対用量強度のリスク上昇と関連していた。また、筋肉量が多いと血液毒性のリスクが低下した (OR 0.84、95%CI 0.71~0.98 per SD)。低相対用量強度の条件を満たした患者では、死亡リスクが30%増加した(ハザード比 1.30、95%CI 1.02~1.65)。乳がん特異的死亡率と脂肪には、低相対用量強度の部分的な関与が示唆された。

2019-12-10
JAMA Oncology