前立腺がん

論文紹介

AIによる前立腺がん生検の診断精度は専門の病理医と同等【Lancet Oncol】

2020-01-10
Lancet Oncology

Artificial intelligence for diagnosis and grading of prostate cancer in biopsies: a population-based, diagnostic study

Lancet Oncol 2020年1月8日オンライン版

 前立腺生検の増加と泌尿器の専門知識を有する病理医の不足は病理部門の大きな負担となっており、また、病理医によるGleasonスコアのレーティングの相違は過剰/過少医療の要因となる。これらの問題の解決のため人工知能(AI)の開発が進められており、本研究ではSTHLM3試験に登録された前立腺がん患者976例から採取した6,682の生検組織と、前立腺がん患者93例から採取した271の生検組織を用いて、AIの深層学習(ディープラーニング)トレーニングを実施。
 良性/悪性の判定能〔曲線下面積(AUC)〕は、独立した検証用データセットでは0.99(95%CI 0.994〜0.999)、外部検証データセットでは0.986(0・972〜0・996)であった。cancer lengthの一致率は独立した検証用データセットでは0.96(95%CI 0.95〜0.97)、外部検証データセットでは0.87(0.84〜0.90)であった。ペアワイズ比較によるGleasonスコアのレーティングの精度(κ係数)は0.62であり、専門知識を有する病理医のκ係数(0.60〜0.73)の範囲内であった。