乳腺

論文紹介

乳がんへの造血幹細胞移植併用大量化学療法、20年間の長期予後は?【JAMA Oncol】

High-Dose Chemotherapy With Hematopoietic Stem Cell Transplant in Patients With High-Risk Breast Cancer and 4 or More Involved Axillary Lymph Nodes: 20-Year Follow-up of a Phase 3 Randomized Clinical Trial

JAMA Oncol 2020年1月30日オンライン版

 本検討では、オランダにおけるステージⅢの乳がん患者を対象に、造血幹細胞移植を併用した大量化学療法と標準化学療法の有効性と安全性を20年にわたって追跡した。1993~99年に乳がんと診断され、腋窩リンパ節転移が4個以上認められた56歳の女性885例が、大量化学療法群または通常化学療法群にランダムに割り付けられた。今回は第Ⅲ相試験のデータを用いた二次解析として行われた。主な評価項目は、全生存期間(OS)および安全性、累積の二次発がんリスク、心血管イベント発症リスクであった。
 中央値で20.4年追跡し、20年のOSは大量化学療法群が45.3%、通常化学療法群が41.5%で、ハザード比(HR)は0.89(95%CI 0.75~1.06)であった。20年間における絶対的改善は、腋窩リンパ節が10カ所以上認められた例で14.6% (ハザード比 0.72、95%CI 0.54~0.95)、トリプルネガティブ例で15.4% (ハザード比 0.67、95%CI 0.42~1.05)であった。20年間における二次がん累積発症率または心血管イベント累積発症率は、大量化学療法群12.1%、通常化学療法群16.2%(P=0.10)であった。大量化学療法群では、高血圧、高コレステロール血症、不整脈が多く認められた。

4サイクルまでは両群とも同じ治療法で、5サイクル目のみ大量化学療法群で治療が強化された

2020-02-05
JAMA Oncology