胃がん

論文紹介

cStage I胃がんへの腹腔鏡下幽門側胃切除術は開腹術に劣らない【Lancet Gastroenterol Hepatol】

Survival outcomes after laparoscopy-assisted distal gastrectomy versus open distal gastrectomy with nodal dissection for clinical stage IA or IB gastric cancer (JCOG0912): a multicentre, non-inferiority, phase 3 randomised controlled trial.

Lancet Gastroenterol Hepatol 2020; 5: 142-151

 開腹幽門側胃切除術(ODG)に代わり腹腔鏡下幽門側胃切除術(LADG)が普及している。後ろ向き研究によりODGとLADGの生存率に差がないことが示されているが、選択バイアスの影響を否定できない。
 本検討はオープンラベルのランダム化比較試験であり、ODGに対するLADGの非劣勢を評価。対象は内視鏡的粘膜切除術(EMR)/内視鏡的粘膜下層剝離術(ESD) の対象とならないcStage IA/IB〔T1N0、T1N1、T2(MP)N0〕の胃がん患者921例で、ODG群459例、LADG群462例にランダムに割り付けられた。5年RFSはODG群の94.0%(95%CI 91.4〜95.9%)に対してLADG群は95.1%(同92.7〜96.8%)と非劣勢が示された(HR 0.84、同0.56〜1·27、P=0.0075)。主なグレード3または4の有害事象は腸閉塞で、ODG群の11/455例(2%)、LADG群の5/457例(1%)で認められた。治療関連死は認められなかった。

関連記事(日本胃癌学会GL委員会がコメントを公表):「胃癌治療GL速報:EMR/ESDの対象とならないcStageⅠ胃がんへのLADG、LATG、LAPG を標準治療の1つとして推奨

2020-02-14
Lancet Gastroenterology & Hepatology