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免疫療法

論文紹介

ICI関連心筋症においてもGLSは心イベントと関連【J Am Coll Cardiol】

Global Longitudinal Strain and Cardiac Events in Patients With Immune Checkpoint Inhibitor-Related Myocarditis

J Am Coll Cardiol 2020; 75: 467-478

 免疫チェックポイント阻害薬(ICI)関連心筋炎の鑑別とリスク層別化のための新たな指標が求められる。Global longitudinal strain(GLS)は標準的な化学療法における心毒性の鋭敏なマーカーで、2次元エコー図から推定できる計測指標である。本研究では、ICI投与後に心筋炎を発症した101例と心筋炎を発症しなかった対照群92例を対象に、ICI関連心筋炎におけるGLSの有用性を後ろ向きに検討した。
 その結果、ICI投与前のGLSは心筋炎群20.3±2.6%、対照群 20.6±2.0%と同等であった(P=0.60)。対照群のGLSに変化はなかったが(投与後:20.5±1.9%、P=0.41)、心筋炎群では有意に減少した(投与後:14.1±2.8%、P<0.001)。主要有害心イベント(MICE)のリスクはGLSが低いほど高かった(EF低下例では1.5倍増、EF維持例では4.4倍増)。

2020-02-14
Journal of the American College of Cardiology