乳腺

論文紹介

高リスク早期乳がんの術後補助療法、CMFとCEFのどちらが有用か?【NPJ Breast Cancer】

The Prosigna 50-gene profile and responsiveness to adjuvant anthracycline-based chemotherapy in high-risk breast cancer patients

NPJ Breast Cancer 2020年2月26日オンライン版

 Prosignaは、PAM50遺伝子によるアッセイ系と腫瘍径・リンパ節転移状況で予後を予測する乳がん予後予測アッセイ法である。
 本検討では、デンマークの高リスクの早期乳がん患者980例をCMF療法群(シクロホスファミド、メソトレキセート、フルオロウラシル)またはアンスラサイクリン系薬剤を含むCEF療法群(シクロホスファミド、エピルビシン、フルオロウラシル)にランダムに割り付け、主要評価項目を遠隔転移までの期間、副次評価項目を再発までの期間、全生存期間として、両群を比較した。
 Prosignaにより予後予測を行ったのは686例で、連続再発リスク(Prosigna Risk Of Recurrence;ROR) スコアとCMF群(調整HR 1.20、95%CI 1.09~1.33)およびCEF(HR 1.04、95%CI 0.92~1.18)の遠隔転移までの期間が相関していた(交互作用のP=0.06)。サブタイプ別に見ると、HER2陽性患者では遠隔転移までの期間はCMF群と比較してCEF群で有意に長かったが(HR 0.58、95%CI 0.38~0.86)、ホルモン受容体陽性患者ではその傾向は認められなかった。しかしながら、この結果と副次評価項目の結果に異質性が認められた。

2020-03-04
NPJ Breast Cancer