大腸がん

論文紹介

転移性大腸がんへのFOLFOXIRI+Bev、二次治療再導入でダブレット逐次療法に比べ予後延長 :第Ⅲ相TRIBE2【Lancet Oncol】

Upfront FOLFOXIRI plus bevacizumab and reintroduction after progression versus mFOLFOX6 plus bevacizumab followed by FOLFIRI plus bevacizumab in the treatment of patients with metastatic colorectal cancer (TRIBE2): a multicentre, open-label, phase 3, randomised, controlled trial

Lancet Oncol 2020年3月9日オンライン版

 転移性大腸がん患者に対するFOLFOXIRI+ベバシズマブによる治療は、 FOLFIRI+ベバシズマブによる治療と比較して、良好なアウトカムが示されている。しかし、3剤の殺細胞性抗がん薬を積極的に使用する真のベネフィットについてはよくわかっていない。
TRIBE2試験はイタリアで行われたオープンラベルの第Ⅲ相ランダム化比較試験で、18~75歳のECOGパフォーマンスステータス2の切除不能な、過去に治療歴のない転移性大腸がん患者679例に対し、病勢進行前後でともにFOLFOXIRI+ベバシズマブを使用する検証群(339例)と、 mFOLFOX6+ベバシズマブと FOLFIRI+ベバシズマブを使い分けるコントロール群(340例)による、トリプレット vs. ダブレットの比較を行った。主要評価項目は無増悪生存率(PFS)2で、ランダム化から病勢進行による何らかの治療開始または死亡までの期間とした。また、1回以上の投与を行った患者は安全性の解析に含まれた。
 中央値35.9カ月(IQR 30.1–41.4)の追跡期間中、PFS2の中央値は検証群19.2カ月(95% CI 17.3~21.4カ月)、コントロール群16.4カ月(同15.1~17.5カ月)で、HR 0.74(95%CI 0.63~0.88、P=0.0005)と検証群で有意に良好であった。一次治療中、グレード3~4の有害事象が認められたのは、多い順にそれぞれ下痢 17% vs. 5%、好中球減少症50% vs. 21%、動脈性高血圧7% vs. 10%であった。治療関連死は検証群で8例、コントロール群では4例であった。神経毒性が検証群にのみ5例認められたのを除くと、最初に病勢進行が認められた後のグレード3~4の有害事象の発生に両群で差はなかった。病勢進行後に発生した有害事象は、検証群15%、コントロール群12%であった。最初の病勢進行後の治療関連死は、検証群3例、コントロール群4例であった。

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2020-03-17
Lancet Oncology