白血病

プレスリリース

ATL診断の新規バイオマーカーとして可溶性TNFR2を同定【琉球大学】

 沖縄県はヒトT細胞白血病ウイルスI型(HTLV-1)キャリアの割合が高く、成人T細胞白血病(ATL)発症の多い地域である。琉球大学医学部教授の福島卓也氏らとNECの共同研究チームは、ATL早期診断のための新規バイオマーカーの同定を目的に沖縄HTLV-1/ATLバイオバンクの血漿検体と米国SomaLogic社が提供するタンパク質解析プラットフォームSOMAscanを用いたプロテオーム解析を実施。HTLV-1キャリア群、ATL患者群の各40検体において1,305種類のタンパク質について比較解析し、HTLV-1キャリアでは正常値である可溶性腫瘍壊死因子レセプター2(TNFR2)がATL患者、特に急性型において著明に上昇していることを明らかにした。

ポイント
・沖縄HTLV-1/ATLバイオバンク試料を用いて血漿タンパク質の網羅的発現解析を実施。HTLV-1キャリアとATL患者との間で比較検討し、ATL患者における可溶性TNFR2の著明な上昇を確認
・これまでATL患者で上昇する血漿タンパク質がいくつか見出されているが、より鋭敏かつ正確にATLの発症を診断する血漿タンパクを発見
・HTLV-1キャリアからATL発症の早期診断法の開発は、ATLの治療成績向上に向けて重要。また治療反応性を鋭敏に示す可能性もあり、予後予測マーカーとなるか検討を継続

 本研究結果はBlood Adv 2020年3月24日オンライン版に掲載された。

2020-03-24
琉球大学