非小細胞肺がん

免疫療法

論文紹介

血漿ベースのTMB16mut/Mb以上はペムブロリズマブの奏効率と関連【Clin Cancer Res】

Baseline plasma tumor mutation burden predicts response to pembrolizumab-based therapy in patients with metastatic non-small cell lung cancer

Clin Cancer Res 2020年2月26日オンライン版

 転移性非小細胞肺がん(mNSCLC)に対する抗PD-1抗体ペムブロリズマブベースの一次治療の治療効果予測において、血漿ベースの遺伝子変異量 (pTMB)が重要な指標となるかどうかは明らかになっていない。 本検討では、次世代シーケンサーによりpTMBを評価し、ペムブロリズマブの治療効果予測を行った。
 対象は新規にmNSCLCと診断され、単剤または化学療法の併用に関わらず、ペムブロリズマブベースの治療を開始した66例。治療反応の検証にはRECIST 1.1基準が用いられ、患者背景、6カ月の持続的臨床効果、無増悪生存期間(PFS)、全生存期間(OS)を評価した。pTMBを評価できた52例を解析した結果、pTMBの中央値はメガベース当たり(mut/Mb)16.8(範囲 1.9~52.5)で、持続的臨床効果が認められた患者群(21.3)では、臨床効果が認められなかった患者群(12.4)と比較して有意に高かった(P=0.003)。pTMBが16mut/Mb以上認められた患者群では、16mut/Mb未満の患者群と比べてPFSの中央値は有意に長かった〔14.1カ月 vs. 4.7カ月、HR 0.30(95%CI 0.16~0.60)、P<0.001〕。OSの中央値については、それぞれ未到達 vs. 8.8カ月で、HR 0.48(同0.22~1.03)と有意差は認められなかった。臨床効果が認められなかった患者群の遺伝子変異はERBB2exon 20、 STK11、 KEAP1、PTENが多くを占めていた。pTMBが16mut/Mb以上および負の予測遺伝子変異の不検出は、良好なPFS〔HR 0.24(同0.11~0.49)、P<0.001〕とOS〔HR 0.31(同0.13~0.74)、P=0.009〕と関連していた。

2020-03-24
Clinical Cancer Research