悪性リンパ腫

免疫療法

論文紹介

まれな病型の悪性リンパ腫に対する新たな標準的治療法:IVLBCLを対象にした世界初の前向き試験【Lancet Oncol】

Rituximab, Cyclophosphamide, Doxorubicin, Vincristine, and Prednisolone Combined With High-Dose Methotrexate Plus Intrathecal Chemotherapy for Newly Diagnosed Intravascular Large B-cell Lymphoma (PRIMEUR-IVL): A Multicentre, Single-Arm, Phase 2 Trial

Lancet Oncol 2020年3月11日オンライン版

 血管内大細胞型 B 細胞リンパ腫(IVLBCL)は、スタンダードな治療が確立していないまれな疾患である。PRIMEUR-IVL試験は、わが国で行われた多施設単群第Ⅱ相試験で、IVLBCLを対象にした世界初の前向き試験となる。対象は組織学的にIVLBCLと診断された未治療の38例で、R-CHOP療法に高用量のメトトレキサートと髄注化学療法を加えて治療し、安全性と活動性を検証した。
対象例の患者背景は、年齢20~79歳、ECOG PSが0~3、診断時に明らかな中枢神経系病変は認められなかった。これら患者にR-CHOP療法で3サイクル治療し、続いて2週ごとのリツキシマブ+高用量のメトトレキサートを2サイクル、その後R-CHOP療法でさらに3サイクル治療した。髄注化学療法は、R-CHOP療法中に4回施行した。主要評価項目は、2年無増悪生存率(PFS)であった。
 追跡期間中央値3.9年(四分位範囲 2.5~5.5年)の結果、2年PFSは76%(95%CI 58~87%)であった。
 頻度の多かったグレード3/4の有害事象は、白血球と好中球の減少で、これらは全例に認められた。重篤な有害事象は低カリウム血症、高血圧を伴った発熱性好中球減少症、高血圧、頭蓋内出血であった。治療関連死は認められなかった。


関連リリース:「IVLBCLに対する初の前向き試験により、R-CHOP+髄腔内化学療法が標準的治療に【名古屋大学】

2020-03-24
Lancet Oncology